佐渡島では佐渡汽船は悪の代名詞?

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佐渡島

独占企業という言葉の響きは、どちらかと言うとネガティブな印象を持つ人が多いんじゃないだろうか。まあ、暴利を貪っているってイメージの方向で。今回は日本最大の離島である佐渡島の独占企業を紹介したいと思う。

佐渡島は日本最大の離島で、人口は6万人ちょっと。毎年1000人減少している。どこの地方も考えることとして、とりあえず、沢山の人に来てもらい、お金を使って貰ったり、雰囲気を気に入った人に定住して貰ったり、って考えてたりする。佐渡島も当然そう考えているんだけど、そこには強力な競合が存在する。グアムだ。東京から佐渡島までは新幹線で新潟まで行き、バスで新潟港へ、そして高速船に乗り、佐渡島へと渡る。所要時間3時間半、往復35000円の旅だ。(佐渡島でのレンタカー代は含まず)旅に求めるものは人それぞれだけど、大多数の人はじゃあグアムでいいかって感じになっちゃうかもね。事実、佐渡の人もそう考えている。

で、悪役にされているのが佐渡汽船。新潟と佐渡島を結ぶ唯一の交通手段を提供する独占企業で、筆頭株主は新潟県。もっと沢山の人が島を訪れてくれるように、せめて船賃を値下げしてほしい旨の要望を地元は出しているみたいなんだけど、観光客の激減(年間100万人を超えていた観光客が50万人まで減少)や島民の人口減で、船舶の稼働率は低下し、赤字に喘いでいる中で、値下げ余地は無いというのが、佐渡汽船側の言い分らしい。佐渡汽船の社長は新潟県が指名して決定しているらしいんだけど、JALや成功している第3セクターの鉄道のように、現場経験のある民間出身じゃなくて、マーケティングを考えない、会計士さんのような人が原価積み上げ方式でマネージメントしてるみたい。そのような背景から、地元の人は佐渡汽船に何も期待していないのが現状のようだ。

まあ電力会社に対する一般国民の心情に似ていると思うんだけど、佐渡の一部の人はもっと激しく怒っているんだよねぇ。何故かというと、佐渡汽船が抵抗勢力となって、空港の拡張に反対していると感じているから。佐渡の人たちの悲願はショボい空港を2000Mまで拡張し、ジェット機の離発着を可能にして、羽田との直行便を開設することなんだけど、そうなると独占企業である佐渡汽船に強力な競合が出現することを意味する。経営環境は益々悪化するわな。で、飛行機が就航しないように圧力をかけてんじゃねーかと勘ぐっているワケだ。事実の程は不明だけど、そんな佐渡汽船に一つ提案が。

佐渡汽船は新規事業として、佐渡空港の運営に乗り出せばイイ。佐渡島の交通の利便性を向上させることを社是とすれば、船もやって、飛行場の運営をやるのもありでしょ。まあ、LCC設立までは気合いがいるから、飛行機の運行はそれが得意な会社に任せて、佐渡島の交流人口の増加を佐渡汽船の会社としての使命にすれば、何をしなければならないか、スッキリするよね。組織改革で、佐渡市の観光関連の公的部門も吸収して、一体で行動する体制を整えれば更に良し!後はリーダーをスカウトするだけですよ、佐渡市さん~

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平山雅一

株式会社BFT 代表取締役