熊本ラーメンにペレストロイカ(改革開放政策)を

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濃厚豚骨スープとマー油の熊本ご当地ラーメン

ラーメンと言えば、日本の国民食であり、ご当地グルメの代表格。札幌ラーメンや博多ラーメン、喜多方ラーメンなんかは、一度は誰もが食べたことあるんじゃないかな。ラーメンブームに便乗して、今でもタケノコのようにご当地ラーメンは増殖しているし。

そんなご当地ラーメンなんだけど、少し心配なラーメンがある。熊本ラーメンだ。濃厚な豚骨スープに真っ黒なマー油(焦がしニンニク油)が浮かぶ老舗のご当地ラーメンね。体への負荷(食後の口の中のベトベト感と終日続くニンニク臭)に関しては、間違いなく次郎ラーメンに匹敵する。食べる人間を選ぶラーメンだよね。故にご当地である熊本でも伝統的なスタイルのラーメン屋さんは減少傾向にあり、熊本市内のラーメン文化は、つけ麺と博多ラーメンの店舗に浸食されつつある。

まあ、伝統的なスタイルのラーメンから距離を置き始めている熊本市民の気持ちは非常にわかる。毒(焦がしニンニク油)をもって毒(濃厚豚骨スープ)を制すスタイルのスープは、日本では非常に珍しいコンセプトなんだけど、一杯やった後の〆のラーメンとしては不適だし、仕事中のランチとしては、NGだわな。”今日は何を食べに行こうかな~”なんて、思いつきで食べにいけるモンじゃない。”よし、今日は熊本ラーメンを食べにいこう!”という覚悟がないと、ナカナカ足が向かないよね。一緒に行く人も相当な間柄じゃないと、誘うのも躊躇するし。つまり、食べに行くのにスケジュール管理が要求される、非常に面倒臭い食い物なんである。

面倒臭いから敬遠されるのは当たり前だよって言われちゃそれまでなんだけど、何故衰退していくのかをもうちょっと構造的に考えてみる。熊本ラーメンが衰退している根源的な原因は、勝手な想像だけど、その閉鎖性なんじゃないかな。日本トップクラスのインパクトがある完成されたスタイルなんで、もともと多様な日本の食文化をパクって発展させるという動機がナカナカ持ち難い。イロイロな要素を吸収して、開放的にラーメンを発展させることが難しいのね。故に時間の風化には耐えうることができなくて、現代的な食の嗜好と徐々に距離が開きはじめ、ファンが少なくなり、衰退していくってパターン。

熊本ラーメンに提言するとしたら、伝統を守ろうとするならば、創作がないと駄目だということかな。伝統的なスタイルを模倣しているだけじゃ、そこに発展や進化は無く、結果的に伝統を守れなくなってしまう。ここは他のご当地ラーメンからその要素をパクって、創作に重きを置くラーメン文化を推進するべきかと。クマもん印のレンゲを使うと全て熊本ラーメンだみたいなウルトラC的なモンじゃなくてね。スグにできる個人的なアイデアとしては、竹岡式ラーメンからは生タマネギのトッピングを、家系ラーメンからは酢と豆板醤のちょい足し文化を吸収して、伝統的な熊本ラーメンを現代的な嗜好にマッチした感じで食べさせる工夫なんかどうでしょ。健康志向の現在、少しでもラーメンを食べることへの贖罪の気持ちを持たせるのが、ポイントですよ!

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平山雅一

株式会社BFT 代表取締役

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熊本ご当地キャラクター