人のぬくもり感じるオホーツクの地~北浜郵便局

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大雪を経て、春へ向かいつつある北浜駅周辺

記録的な大雪で、一時は陸の孤島と化した網走も、ようやく雪が融けはじめ、ゆっくりと春を迎える準備を始めています。もうじき築50年の節目を迎える北浜郵便局も、昨年末 雨漏りに悩まされたりしながらも、なんとか冬を乗り切ることができそうです。

この時期、流氷、白鳥との出会いを求めて、世界の各地から観光客の方々が、北浜の地にいらっしゃいます。JRもバスも、一時間に一本しか走らないという劣悪な交通事情の中、北浜駅で下車し、片道約1kmの道程を寒さに頬を赤らめながら、とても嬉しそうな表情で白鳥公園へと歩いて行かれる方を、よくお見かけします。 そんな中、目的地のちょうど中間に位置する北浜郵便局で足を止め、局舎の写真を撮影する方がいらっしゃいます。古びた局舎が珍しいのかもしれません。そして更にその中の幾人かが、窓口を訪れてくださいます。 中の様子をうかがって、そのままお帰りになる外国の方、ロビーで暖を取っていかれる方、旅行貯金をしていかれる方、記念切手をお買い求めになる方…

先日は、中国の方が、バス停の場所を尋ねにいらっしゃいました。バス停は郵便局のほんの50m先にあるのですが、勉強不足な我々は、「すぐそこです」の一言をお伝えすることができず、その方を直接バス停までお連れしました。北浜駅は、中国の大ヒット映画「狙った恋の落とし方」のロケ地ですので、中国人観光客も多くいらっしゃいます。中国語をマスターできれば、よいサービスができるのですが、いつのことになるやらわかりませんので、スマートフォンに翻訳アプリをインストールしました。  キャリーバッグを引いて移動する方もおられます。雪の中キャリーバッグを引くのは大変な作業ですので、郵便局でバッグをお預かりさせていただくこともあります。  また、冬の網走で長時間屋外にいると、膀胱が冷えます。しかしこの地には、気軽に用を足せる場所がありません! そこで郵便局へ緊急避難する方もいらっしゃいます。一旦上履きを履いて中に入り、再び外履きに履き替えなければたどり着けない、ちょっと変わったトイレに、驚かれる方もしばしばです。  地域の方には「暑い!」と叱られることもありますが、ロビーにはポータブルストーブを完備。寒さ対策もバッチリです。

もうじき流氷が去り、白鳥もこの地を飛び立ちますが、網走は年中通して、厳しくも優しい大自然の恵みと、その自然に培われた人々の魅力が溢れています。  北浜駅で下車された際は、郵便局にもお立ち寄りいただくと、昭和の頃から変わらぬ雰囲気をお楽しみいただけることと思います。大切な旅の一コマに、我々郵便局員を刻んでいただけるのは、この上ない喜びです。はるばる網走へお越しくださる方々とのご縁を、楽しみにしております。

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相原信吾
北浜郵便局長
作家(?)

LOVEあばしり語り合い会 メンバー

2011年、書籍「成功の種さがし」を出版。Twitterフォロワー数、網走市第1位。郵便局長としての業務のかたわら、HP、ブログ、SNSを通して、小説やエッセイ、地域情報、より良い人生を送る規範となるメッセージを配信中。

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旅人とのふれあいの場にもなっている、北浜郵便局