「職」について語り合おう!~仕事から見つけた地域の相乗効果~

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LOVEあばしり語り合い会ポスター

網走が大好きな人が集まり、「網走」について楽しく語り合う「LOVEあばしり語り合い会」。これまで、「網走の魅力」「アイディア」「TVを誘致しよう」「観光」「食」……を切り口に楽しい時間を過ごしてきましたが、7月のテーマはズバリ・・・「職」。

やっぱり地元がいいな、帰りたいな…そう考えたときにネックになるのは仕事のことなのではないでしょうか。仕事は生きていくためには大切な収入源であり、社会生活を営む上でも大切な信頼につながるもの。実は、時代と共に変化している仕事事情。実は、「ないない」といいながらも、募集しているのに知られていない仕事もあれば、これから生まれる可能性のある仕事・作ることができる仕事などが、あるのかもしれません。

7月28日の会では、農業・漁業・教育・飲食独立の4つの分野で地元網走で活躍するプレゼンターをお招きし、それぞれの仕事についてお話しいただいた後で、ワールドカフェにてざっくばらんに語り合う時間を持ちました。

以下、四人の方のお話のまとめです

【農業 96棟(東京ドーム21個分)の畑を農地としている渡辺和也さん】

自宅が離農し、農業への思いから農協への就職を決意。「俺は農業に恋をした」がキャッチフレーズ。意外と大変なことは、計算。何丁に対して、どのくらいの肥料や種を購入する際の計算とのこと。難しいことは、農業は天候によって(今年は5月まで雪が降り、7月は雨が少なかった)収穫が左右されることだそうです。そんな中でやりがいを感じることは、収穫の喜び。春先に植えたジャガイモが商品になって戻ってくる。そして、みなさんのもとに届く。「すごく美味しい」「ありがとう」と喜ばんでもらえると、充実感を感じるとのことでした。とっても嬉しそうに話してくれて、やりがいが伝わってきました。

【教員採用試験にチャレンジする日々から、漁業の道へ  高山昇さん】

山田水産工業株式会社 第三邦憲丸にて現在、航海士をしている高山さん。夢見た教員の道から、お父さん亡き後も漁師の道を進み続けて8年目。お金がいいと思って入ったものの、仕事というのは、毎日の繰り返し。楽しいことなんてのは1割で、ほとんどが大変なこと。けれども、現場では常に、お互いに楽しいところを前面に出していこう!って言い合ってやっている。そんな中での喜びは水揚げ量に対しての給料やバック、収入。一方で、自然とのつながりが大きく、天気天候にはかなわない。水揚げがなくてもやることは同じであり、沖では命がけの漁ということもあり裏表ある。けれども、一番いい状態のお魚を一番に食べられるという美味しい思いができるのも漁師だけかな、と笑う高山さんでした。

【教員として地域と子どもをつなぐ小清水中学校の教頭先生 石原邦彦さん】

以前の赴任地は網走の呼人中学校ということで、地域になじみの深い石原さんは、実は神奈川県のご出身。あきらめきれずにチャレンジした教員の夢をかなえ地が、北海道 美幌にある雄武中学校だったとのこと。 そこで子どもたちに学力やコミュニケーション力・社会で生きていくための力をつけるためにはどうしたらいいのかと考える中で、地元や地域と密着した教育の土壌づくりに目覚め、様々なお仕事を自ら学ばせてもらい、地域と連携を図りながらの教育が進んでいったそうです。 そういった中で、先生同士でも地域の公開発表の機会などでつながりを得て、子どもへ還元していける活動も幅を広げていったそう。自分自身がつながりの中で吸収したことを子どもたちに還元していける喜びがあるとお話しされていました。

【サッカー選手を夢見た少年から、網走で飲食独立起業 中村守宏さん】

東京農業大学オホーツクキャンパスで網走に来るまではサッカーの道を目指していた中村さん。大学を卒業し、現在は「Cafe BlueM」をはじめとする株式会社 Mid Villageの代表取締役をされています。 自然や癒しなど網走のいいところ・好きなところと、東京で育ったからこそ感じる「足りない」という感覚、両方があり、「自分が行きたいと思う空間を作りたい」と、大学4年生の時に潮見で「Cafe BlueM」をスタート。最初は友達が来てくれていたものの、3年目。真価が問われた時に原点に立ち返り、背水の陣で生パスタを使ったほうれん草のクリームパスタなど看板商品の開発を行ったそうです。覚悟を決めた状況で雇った正社員がいまの奥様であり、少しずつ手ごたえが得られるようになり 現在は二店舗目の「一席八鳥」、三店舗目の食堂カフェ「manma」をオープン。若くても、思いがあればできる。こういった店が増えることによって、街に付加価値が高まっていくようなお店でありたい、というお話がありました。

じつは、お互いに網走の中で暮らしていても(または、帰ってきても) 相手の仕事のやりがいや背景など、詳細を知り合う機会は多くありません。熱いお話を受けて、それぞれの心に灯がともったところから、第二部の語り合い会(ワールドカフェ)がスタートです!

① お話を聞いて感じたこと②つながりあっている網走での、それぞれの役割③さらにどんなことがあるとよいか?について、少しずつ熱い語り合いは深まり、それぞれのグループでのお話の内容が気になるということで、急きょグループプレゼンタイムを取り入れながらお話をしていきました。「じつは、もともとやりたかった仕事ではない。けれども、だからこそ見えることがある」「魅力ある網走に、“価値を見出す仕事”と“人生観”につながるライフワークを模索したい」「LOVEあばしりで発行しているミニコミ誌をもっといろいろな仕事の人に活用してもらえるようにPRできないだろうか?」「卒業していく400人の農大生が網走に残れるような仕事を創れないだろうか?」「地域を支えているのは、様々な仕事のつながりである。連携を深めて相乗効果を上げていくことはできないだろうか?」「それぞれが自分の仕事に誇りを持ってくることが伝わってきた。いい刺激をもらいました。」といった声が上がっていました。

② これまでは 職業や年齢を越えて「人」と「人」としてかかわり合うことを大切にしてきたLOVEあばしり語り合い会。「人としてつながる」土台ができた上で、今回「職」をテーマにしたことで、お互いの仕事への関心も高まり、強みを掛け算として発展していける関係性へ、さらに一歩踏み込んでそうです。 実は今回の取り組みに際して、お互いの仕事を学ばせてもらう「大人の社会見学」をスタートさせました。こちらも知らなかった業界の仕組みやつながりに気づく貴重な機会となっています。(こちらはまた、別の機会にご紹介します)

さて、網走が舞台となった北川景子・錦戸亮主演で話題のノンフィクション映画「抱きしめたい」が2月1日に公開を迎えます。昨年は撮影隊を歓迎する地元と、全国からキャストを一目見にと訪れたファンで盛り上がりを見せた地元ですが、公開後は観光客の増加に期待を寄せています。その流れを受けて年始の2014年1月4日には、参加者それぞれの職業やつながりを生かして「また来たい!と思える網走のために」というテーマで語り合い会を予定しています。網走をさらに発展させていくきっかけについて、お酒を片手に語り合う―――さて、どんな時間になるでしょう? ご報告、どうぞお楽しみに!

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松原美里
エクレス子どもの家保育園 施設長
LOVEあばしり 代表/UmehanaRelations 代表

北海道網走生まれ、父の転勤で道内(留萌・釧路・北見)・道外(青森・山梨)を回り、中高を網走で過ごして横浜・東京へ。
保育士・児童養護施設職員を経て「子どものためには、大人が輝く背中を見せること」とUmehanaRelationsを立ち上げ、
子育て支援事業(執筆・監修・講演)と保育士コミュニケーション講座を主催。
現在は横浜の保育園施設長の傍ら、地元網走の市民活動を楽しんでいる。
趣味は歴史・鉄道・写真・着物。

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お話をする渡辺さん
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収穫されたジャガイモの山
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お話しされる 高山さん
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イカを釣り、陸揚げをしている様子
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お話をされる石原さん
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石原さんの勤務する小清水中学校
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お話しされる中村さん
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Café BlueMのカウンター
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語り合った内容を、グループごとに紹介
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聞きながら今後の課題を共有する一同